2025.05.30

2025年度 理研ECL研究チームリーダー/ユニットリーダー公募

理化学研究所ECL制度では、ずば抜けて優秀な若手研究者に対して、PIとして自身で打ち立てた研究計画を推進する機会と研究環境を提供します。

募集職種
・理研ECL研究チームリーダー(部長級。大学の若手教授相当)
・理研ECL研究ユニットリーダー(課長級。大学の准教授/講師相当)

応募資格:博士の学位または同等の研究能力を有し、研究を統括・推進する能力を有している研究者。

研究分野:自然科学全般(数理科学、情報科学を含む)、および人文・社会科学との境界・融合領域。

年間研究費:チームリーダー:平均3,000万円、ユニットリーダー:平均1,000万円
※円滑なラボの立ち上げのために、年間研究費とは別に初期費用を追加で支給します。
※チームリーダー/ユニットリーダー自身の人件費は制度が負担します。
※女性研究者の研究活動を積極的に支援するため、女性合格者に対しては加藤セチプログラムを適用し、上記の年間研究費に加え、毎年度最大1,000 万円を上限とした追加研究費の支援を行います。

研究実施場所:理研の研究センターが活動拠点とする日本国内のいずれかのキャンパス

着任時期:2026年8月1日から2027年1月1日(応相談)
上記よりも早く着任を希望する方も相談可能

雇用期間:最大7年間
※原則として着任5年目に1度、無期雇用PIへの審査に申し出ることができます。

年俸:チームリーダー:1,092万円、ユニットリーダー:852万円
前職の給与を下回る場合は、前任地の物価事情、当該者の学識・知見・実績等を総合的に判断し、年俸額を加算する場合があります。

締切日:事前登録締切:2025年8月 7日(日本時間正午)
    応募書類締切:2025年8月14日(日本時間正午)

募集要項:https://www.riken.jp/careers/programs/riken_ecl/call2025/
2025.05.30

お茶の水女子大学賞:第10回保井コノ賞募集のお知らせ

この度、2025年度「保井コノ賞」の募集を開始いたしました。
URL:https://www.ocha.ac.jp/danjo/op/ykp/ykp2025.html

1.設立趣旨
保井コノ賞は、保井コノ博士の日本の大学初の女性理学博士としての生命科学研究への貢献と業績を讃えると共に、女性研究者の活躍を願って設立した賞で、お茶の水女子大学賞の1つとして位置づけられている。

2. 目的
保井コノ賞は、日本の生物科学の黎明期から革新的な研究を展開するとともに、本学及びその前身校において数多くの女子学生を育てた保井コノ氏の遺志が若い世代に受け継がれることを願い、生命科学とその関連領域科学の諸分野において顕著な業績を挙げた女性を顕彰することを目的とする。

3.受賞者の人数
原則として1名

4.受賞対象者
次の(1)、(2)両方を満たす者。
(1) 生命科学とその関連領域科学の諸分野において顕著な研究業績を挙げた者。また、生命科学とその関連領域科学の社会的普及活動又は同分野の女性研究者を増大させる活動において、顕著な業績を挙げた者も受賞対象者とする。
(2) 日本国籍を有する者又は日本において高等教育を受けた者。

5.授与
受賞者には、賞状及び副賞の盾を授与する。授賞式は2026年2月17日予定。

6.審査方法
書類審査並びに面接。(書類審査合格者に対して面接審査を行う場合がある。)

7.応募方法
   他薦に限る。以下の書類(形式自由)を、推薦者より提出する。
(1) 推薦書
被推薦者の業績タイトル、推薦理由、推薦者の住所、氏名[フリガナ]及びメールアドレスを記載すること。
(2) 被推薦者の履歴書(写真貼付)
(3) 被推薦者の業績一覧(論文(審査の有無別)、著書、招待講演、学会発表、その他に分類する
こと)主たる業績3点以内に○印を付けること。
(4) 被推薦者の主たる業績を表す資料3点以内

(1)~(4)のPDFファイルを下記のメールアドレスに送ること。
なお、PDFファイルにしがたい資料は郵送による提出も可能。

8.提出締切
2025年9月5日(金)(17時必着)

9.その他
(1) 応募書類の提出後、その記載事項を変更することや補充することは認められません。
提出された応募書類の内容が事実と異なる場合、当該応募は無効となります。
(2) 提出された応募書類は返却しません。
(3) お茶の水女子大学は、面接審査のための旅費は負担しません。
(4) 応募書類に虚偽が発見された場合は、授賞後であっても授賞を取消すことがあります。
(5) 応募書類を受領後に確認メールを送付するので、メール送信後3日以上(土日祝、夏季一斉休業期間である8月12日~18日を除く)受領確認のメールが届かない場合には、お問い合わせください。

10.本件に関する問い合わせ・提出先
〒112-8610 東京都文京区大塚2丁目1番1号
国立大学法人お茶の水女子大学 広報・ダイバーシティ推進課 ダイバーシティ推進担当
E-mail: Ocha-Prize@cc.ocha.ac.jp
電話:03-5978-5336
2025.05.27

【JSDB】(一社)日本発生生物学会 第七回定時社員総会の出欠登録のお願い

日本発生生物学会 会員 各位

下記要領で第七回定時社員総会を開催いたします。
日時:6月12日(木)12時~13時00分
会場:オンライン開催(ZOOMミーティング予定)

下記URLにアクセスいただき、出欠登録を行ってください。
出欠登録期間:2025年5月27日(火)から6月6日(金)24時まで
https://forms.gle/vVaz4G5qDhgWh9w2A
※出欠登録期間が短くてすみません、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


定款十八条に基づき、過半数の出席が必要です。会員の方は、必ず出欠登録を行ってください。
参考)定款第十八条「社員総会の決議は、法令またはこの定款に別段の定めがある場合を除き、総社員の議決権の過半数を有する社員が出席し、出席した当該社員の議決権の過半数をもって行う。」

1. 総会に出席されます会員の方も登録をお願いいたします。
2. 欠席予定の方は、登録いただくと委任状提出済となりますのでご協力をお願いいたします。
3. 出欠登録には、会員番号と氏名の入力が必要です。会員番号と氏名はこのメールの1行目にありますので、確認してください。
4. 出欠登録を変更したい場合は、6月6日(金)までに事務局 (jsdbadmin@jsdb.jp) までお知らせください。

※PIの皆様には、研究室にいらっしゃいます会員に必ず出欠登録を行うよう促していただけますと助かります。

その他、不明な点がある場合は、事務局 (jsdbadmin@jsdb.jp) までお知らせください。
ご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

この内容は、学会HPにも掲載しています。
URL:https://www.jsdb.jp/blog/article.html?page=986

(一社)日本発生生物学会 会長 高橋淑子
2025.05.26

第1回Evo-Devo若手研究会 参加報告書 遠藤広貴(早稲田大学)

早稲田大学
遠藤広貴
3月11日、12日に行われた、第1回Evo-Devo若手研究会に参加させていただきました。この度は旅費支援をしてくださり、ありがとうございました。
 学部2年生で研究も開始していない私が、研究者、博士課程、修士課程の方々の集まりに参加して大丈夫なものかと不安でした。しかし、興味のあるテーマが生物の形態や生態で、その発生や維持機構への興味がある私にとってEvo-Devoという学問が気になったこと、学友の参加も相まって参加させていただくことを決めました。若手研究会当日は、基調講演、特別講演で研究やEvo-Devoという学問の話をお聞きすることができ、現象の解釈、説明をする研究に加えて、学問としての発展を考える視点を認識することができました。興味のある現象について、その機構を調べる研究をするイメージが大きかった私にとって、Evo-Devoという学問をどのようにして発展させるのか、これからどのような学問になっていくのかを考えることは研究会に参加する以前はあまり意識していなかったものでした。そのため、実際に実験をして機構を調べ、それらの実験から分かることを抽象化し、学問として構築するという視点や特別講演での科学哲学という学問の考え方を知り、生物学に対する私の狭い視野を広げることができました。
また、ポスター発表とワークショップを通して、研究の世界に足を踏み入れている方々の視点や、話題に関連する情報の多さを会話のなかで実感することができました。ポスター発表やワークショップでご一緒させていただいた方々の会話を聞いていると、自分の研究以外の内容も深く学んでいらっしゃるように感じました。学部2年生の私にとって、研究をする以前に研究の基盤となる生物学の知識がまだまだ浅いということを痛感しました。博士課程、修士課程に進む可能性のある身として、すでにその道を歩んでいる先輩方の話を聞くことができたのは将来を考えて行動する上で大きな学びになったと考えています。
 最後に、このような研究会を開催してくださった関係者の皆様、旅費支援をしてくださった日本発生生物学会に感謝申し上げます。
2025.05.26

第1回Evo-Devo若手研究会 参加報告書 藤田松義(東京大学)

東京大学
藤田松義
3月11日~12日に岡崎コンファレンスセンターで開催された第1回Evo-Devo 若手研究会に参加しました。

実行委員長の内田さんが開会の挨拶で、「Evo-Devoの研究者は複数の学会に分散しており、自分と異なる分野のEvo-Devo研究者と話す機会が少ない」とおっしゃっていたのが印象に残っています。実際、昨年参加した進化学会ではお会いしなかった方々とも交流でき、幅広い分野の方々とお話しできたのはとても楽しい経験でした。

研究会は、まず自己紹介から始まりました。自分の研究内容を簡単に話す方、詳説する方、自分の学術変革領域の宣伝をする方など、色々な方がいて面白かったです。私の番ではかなり緊張しましたが、学部生なりに何か工夫したいと思って色々と考えた末、部活のパーカーを着てみました。後から「フェンシングの方ですよね」と何人かに声をかけていただき、ある程度は功を奏したのではないかと思っています。

続いて招待講演が2つ行われました。どちらもとてもボリューミーで勉強になりましたが、特に倉谷滋先生の講演が印象的でした。以前読んだ先生の著書「進化する形 進化発生学入門」(講談社現代新書、2019年)に書いてあったことの意味が、今回の講演を通じてようやく理解できたような気がします。

初日の最後にはワールドポスター形式でのポスター発表が行われました。初めての形式だったということもありかなり緊張していたのですが、色々な人の研究分野を知れて新鮮でした。以前読んだ面白い論文で名前を拝見した研究者が目の前にいて、しかも直接議論ができるという状況はまるで夢のようでした。また、知り合いのポスドクの方が司会を担当され、場をうまく回している姿を見て、改めて研究者としての実力を感じました。
自分の番では拙い発表にもかかわらず様々な角度からのアドバイスを頂き、とても嬉しかったです。参考にさせていただきます。ありがとうございました。

2日目の講演やワークショップも面白かったです。ワークショップでのディスカッションを通じて、自分と同じようなことを感じ考えている研究者の方がいると分かったのは大きな収穫だったように思います。機会があればまたお話ししたいです。
また、科学哲学の観点から講演をしてくださった吉田善哉先生に、以前から気になっていた話を質問できてすっきりしました。

全体を振り返ってみると、私は他の多くの参加者と違ってまだ研究を始めるどころか研究構想すらも立てられておらず、自分が興味あることを語るくらいしかできませんでした。そのような状態にもかかわらず他の参加者の方々は温かく発表や議論に迎え入れてくれ、とても嬉しかったです。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

最後に、この研究会は日本発生生物学会の支援を受けた若手企画シンポジウムであり、日本発生学会様から旅費を支援していただくことができました。また、素晴らしい企画・運営をしてくださった実行委員の皆様のおかげでとても充実した時間を過ごすことができました。心より感謝申し上げます。貴重でとても楽しかったです。本当にありがとうございました!
2025.05.26

第1回Evo-Devo若手研究会 参加報告書 吉田智稀(大阪大学)

大阪大学
吉田智稀
この度、第1回Evo-devo若手研究会に参加させていただきました。
私は現在、発生の研究室に所属していますが、研究テーマが進化と関連していることもあり、進化にも興味を持っていました。そのため、本研究会は自分の研究を発生だけでなく進化の視点からも考える良い機会になると思い、参加を楽しみにしていました。
本研究会は2日間にわたって開催されました。1日目はポスター発表を行い、多様な研究テーマを持つ方々と交流することができました。特に興味深かったのは、進化を理解するために特徴的な生物を対象とし、その特性を活かした研究が数多く行われていたことです。生き物が好きな私にとって、非常に刺激的な時間でした。また、異なるバックグラウンドを持つ研究者の方々から、自分の研究に対して多角的な視点から貴重なアドバイスをいただくことができました。
2日目はワークショップが行われ、集団遺伝学と進化発生学の関連について議論する機会を得ました。特に印象に残ったのは、遺伝型と表現型の関係についての議論です。遺伝型と表現型は一対一で対応するわけではなく、集団遺伝学の現象を理解するには発生システムの解明が重要である、という考え方に大きな関心を持ちました。私自身の研究でも、遺伝型だけでは説明しきれない現象があり、このワークショップで得た知見が今後の研究のヒントになるのではないかと感じています。
この2日間を通して、自分の視野を広げ、研究への理解を深めることができたと実感しています。
最後になりましたが、本研究会を企画・運営してくださった皆様、また旅費を支援してくださった発生生物学会に心より感謝申し上げます。
2025.05.26

第1回Evo-Devo若手研究会 参加報告書 権昇俊(クォン・スンジュン)(九州大学)

九州大学
権昇俊(クォン・スンジュン)
私は大学院にきてからずっと進化発生生物学(Evo-Devo)の研究をしているが、まだEvo-Devo専門の研究会や学会に参加したことはなかった。発生学会には毎年参加し、同じく「進化」のカテゴリーで発表する研究者たちと交流したことはあったが、進化発生について長く・深くディスカッションしたことはなかったので、今回はとても楽しくて新鮮な経験をすることができた。
第1回Evo-Devo若手研究会で特に面白かったのは、ワールドポスター発表だった。全員がA3サイズのポスターを作成し、質疑応答を含めて10分間お互いの研究をシェアする形式だったが、気軽にさまざまな進化発生研究を聞いて議論することができて、あっという間に5時間が経つほどとても楽しかった。特に、自分の研究と深く関わった研究をされているが今まで知らなかった研究者と交流したり、全く知らなかった生き物やその特徴について学ぶことができて非常に有意義な時間だった。
2日目のワークショップ「次の10年でEvo-Devoは何を明らかにすべきか」では、それぞれ興味のあるテーマについて4時間ほどディスカッションし、それをまとめて共有した。面白そうなテーマがたくさんあった中、私が選んだテーマは「新技術・新視点を取り込むことはEvo-Devoに何をもたらすか?」だった。各自の研究の話など、途中で寄り道をすることもあったが、6人が全員活発に討論に参加していろいろな最先端技術や、代謝(エネルギー)などEvo-Devo研究で比較的注目されていない視点について話した。また、ドラえもんやSF的に、仮にどんな技術でも開発できるとすれば、どういった技術があったら、それぞれの研究のどういう問題が解決できるかという話も盛り上がり、たとえば非モデル動物(エミューなど)の産卵の数・頻度を増やすためにはどういう技術が必要かについても議論した。
学部生からシニア研究者まで、また、私みたいな留学生や、海外で研究されている方々も集まって、2日間Evo-Devoを満喫する楽しい研究会だったと感じる。コミュニティーとしてはある程度ゆるい統合となっていて、進化や発生について詳しくないという人も興味があれば参加可能だったので、プレッシャーを感じることなく、気軽に討論に参加することができた。

このような有意義で楽しい研究会を開催し、また支援してくださった日本発生生物学会の関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
2025.05.26

第1回Evo-Devo若手研究会 参加報告書 待井長敏(東京科学大学)

東京科学大学
待井長敏
2025年3月11-12日に開催されました第1回Evo-Devo若手研究会への参加におきまして、日本発生生物学会から旅費支援を補助いただきました。
開催地は岡崎にある基礎生物学研究所のホールで、学部生からシニアの先生方を交え1泊2日の活発な議論が行われました。倉谷滋先生、佐藤矩行先生、吉田善哉 博士をはじめとする皆様の講演のもと、これまでのEvo-Devoの歴史やその中で生み出されてきた哲学的概念、実際の研究内容や研究者の実践、様々な分野が交差する中でどのようにして新しい知見を統合的に生み出していくかなど、普段の研究生活では考えないような俯瞰的な視点を持って自分の研究について改めて考えることができました。
現在私の取り組んでいる研究は、参加者の大半を占めていた発生生物学や比較形態学をバックグラウンドとするのもではなく、いわゆる集団遺伝学的な興味が強いものでした。そのため参加前は今まで関わりが薄かった人々とどのように関わり得るのか、そしてそこから本当に新しい視点を得ることができるのかなど、懐疑的でありました。しかしながら、ワールドカフェ形式のポスター発表や、一日を通しての広く深いテーマでの議論など運営の人たちの工夫もあり、とても楽しく、また有意義な時間にすることができました。この場を借りて運営の皆様にも御礼申し上げます。
最後になりますが、日本発生生物学会様による支援によりこの様な貴重な経験をすることができました。心より感謝申し上げます。
2025.05.26

第1回Evo-Devo若手研究会 参加報告書 千代田創真(東京大学)

東京大学
千代田創真
この度は日本発生生物学会よりご支援をいただき、3月11日・12日の二日間にわたり開催された第1回Evo-Devo若手研究会に参加しました。

Evo-Devoという分野に特化した交流の機会は非常に貴重で、これまで同年代の学生の発表を時間をかけて聞く機会はあまりありませんでした。特に、私はコロナ禍に研究室に配属されたこともあり、研究室のメンバー以外と直接交流する機会が少なかったため、同じ分野を研究する学生と交流し、自身の研究へのモチベーションを上げる良い機会になるのではと考えて今回の研究会への参加を決意しました。

参加前には、先生方の講演題目の中に「エヴォデヴォの終焉」や「難題」などのワードを見つけ、どのような厳しい議論が展開されるのか不安と興味が入り混じった気持ちで臨みました。しかし実際に参加してみると、これまでのEvo-Devoの歴史の中で、現在の研究領域が確立されてきた背景や現在の課題について深く学ぶことができ、自分の研究がこの分野の中でどのような意義を持つのかを改めて考えるきっかけとなりました。
ポスター発表やワークショップでは、通常の学会よりも長い時間をかけて研究の背景や技術的な課題について詳しく議論することができました。様々な研究背景をもつ方々と交流する中で、普段の研究では得られない視点やアドバイスをいただき、今後の研究の進め方について新たな方向性を見出すことができたと感じています。同年代の研究者との交流を通じて、実験の悩みや課題を共有しながら、互いに刺激を与え合うことができたのも大きな収穫でした。

本研究会の開催にご尽力いただいた実行委員会の皆様、日本発生生物学会の関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
2025.05.26

第1回Evo-Devo若手研究会 参加報告書 眞貝碧(東京科学大学)

東京科学大学
眞貝碧
この度は日本発生生物学会よりご支援をいただき、3月11日・12日の二日間にわたり開催された第1回Evo-Devo若手研究会に参加しました。

Evo-Devoという分野に特化した交流の機会は非常に貴重で、これまで同年代の学生の発表を時間をかけて聞く機会はあまりありませんでした。特に、私はコロナ禍に研究室に配属されたこともあり、研究室のメンバー以外と直接交流する機会が少なかったため、同じ分野を研究する学生と交流し、自身の研究へのモチベーションを上げる良い機会になるのではと考えて今回の研究会への参加を決意しました。

参加前には、先生方の講演題目の中に「エヴォデヴォの終焉」や「難題」などのワードを見つけ、どのような厳しい議論が展開されるのか不安と興味が入り混じった気持ちで臨みました。しかし実際に参加してみると、これまでのEvo-Devoの歴史の中で、現在の研究領域が確立されてきた背景や現在の課題について深く学ぶことができ、自分の研究がこの分野の中でどのような意義を持つのかを改めて考えるきっかけとなりました。
ポスター発表やワークショップでは、通常の学会よりも長い時間をかけて研究の背景や技術的な課題について詳しく議論することができました。様々な研究背景をもつ方々と交流する中で、普段の研究では得られない視点やアドバイスをいただき、今後の研究の進め方について新たな方向性を見出すことができたと感じています。同年代の研究者との交流を通じて、実験の悩みや課題を共有しながら、互いに刺激を与え合うことができたのも大きな収穫でした。

本研究会の開催にご尽力いただいた実行委員会の皆様、日本発生生物学会の関係者の皆様に深く感謝申し上げます。