学会からのメッセージ

学会からのメッセージ

日本発生生物学会(JSDB)は、発生生物学に関わる研究者の日本でのコミュニティーで、1968年に創立され、半世紀以上の長い歴史があります。発生生物学の基本的な問は、「一つの受精卵が個体を作るメカニズム」の解明で、そのルーツは古代ギリシャに遡ります。近年、多細胞生物(動物、植物)の発生については、急速に理解が進みましたが、世紀を超えて残る未解明の謎や次々と生まれる新しい疑問(脚注1)が、依然として我々の知的好奇心とチャレンジ精神を刺激し続けています。さらに対象は胚発生から個体の成長、恒常性維持、老化へと広がっています。

これらの問題に対して、私たちは分野の壁を越えて、先端技術を取り入れた研究を進めています。実際、多能性幹細胞の樹立、シングルセル解析、全胚ライブイメージング、超解像顕微鏡、染色体と核の構造的解析、オルガノイドなどの構成生物学的アプローチなどの新しい技術によって、発生現象の理解は劇的に深化しました。これら生命科学を牽引する革新的技術の源や応用のヒントは、実は微小で時間と共に変化する胚の中にあったのです。しかし発生原理の理解のためには、さらなる技術革新と新しい視点が必要です。そのためJSDBは、研究者間の自由で活発な交流のためのプラットフォームを構築し、若い感性と異分野の学理(Discipline)を積極的に受け入れています。学理の細分化が進む中で、様々な分野(脚注2)の研究者にオープンでありたいと思っています。

 発生現象に少しでも興味をもっている方、不思議と感じた方、是非気軽にJSDBが提供するサービス(脚注3)に参加し、現代発生生物学の真髄(Essence)と活力(Spirit)を感じてください。そして、発生生物学の難問にチャレンジすることで、生命科学の次世代の技術と視点を考えてみませんか。まずはJSDB twitterをフォロー!

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脚注1
Challengingなテーマの例は以下のとおりです。いずれも動物、植物そして単細胞生物を含みます。
発生の時間の制御、発生メモリーの実態(epigenetic memory)、応力と細胞・器官(細胞集団)の形・挙動、モルフォゲンの可視化、振動する細胞機能
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脚注2
特に関連が深い分野としては、幹細胞生物学、数理生物学、メカノバイオロジー、ゲノム生物学、進化生物学、時間生物学、システム生物学、構造生物学などがあげられます。
このような分野の研究者の方に気軽に参加してもらいたい。
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脚注3
年会、各種研究集会、TwitterDGD
学生の年会費3000円は、イベント開催に合わせて無料になることがありますのでHPを確認してください。
サービスの詳細は、 https://www2.jsdb.jp/support/main/index.php からもご覧いただけます。
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