2022.12.26

NGS発生生物学現場の会2022 参加報告書 赤岩孝憲(大阪大学)

大阪大学大学院
赤岩孝憲
12/6,7の二日間、基礎生物学研究所で行われた「NGS発生生物学現場の会」に参加させていただきました。

私自身NGS解析を始めてから約2年半経つのですが、コロナの影響で対面の学会等が制限されていたこともあり、NGS解析を進めている研究者の方と情報交換をする機会がほとんどありませんでした。そのため、自分の解析手法が適切なのか・他にもっと良い方法があるのではないかといったことに悩みながら手探りで進めている状態でした。そこで、本研究会を通じて今後解析を進める上での助けになる情報を得られればと思い、参加を決めました。

研究会は30人弱の規模で、1つの部屋で行われました。参加者全員の研究紹介(1人5分)から始まったのですが、NGS解析という”技術”がテーマだったこともあってか、参加者全体で扱っている生物や研究している現象がかなり多様だという印象を受けました。個人的には、5分という短い時間で自分の研究をわかりやすく、印象に残るように発表することは非常に良い経験になったと感じています。その後のワールドカフェや交流会では、研究の深掘りもしていただきました。データ解析の話だけでなく、研究に対する姿勢など、重要なアドバイスを数多くいただけました。

二日間の研究会を通して、参加者全体で議論する時間をかなり多めにとっていただけたことが印象的でした。疑問に思ったことや、わからないことをその場で解消できた点が非常に良かったと感じています。また、参加者の皆さんの活発に議論する様子からは、技術の習得に対する貪欲な姿勢が窺え、今後自分が研究を進める上でとても良い刺激になりました。

最後に、手厚い旅費支援のもとこのような機会をいただけたことを鹿島誠先生をはじめとする発生生物学会関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。