2022.12.16

NGS発生生物学現場の会2022 参加報告書 氏部浩太(青山学院大学)

青山学院大学 理工学研究科 博士後期課程 1 年
氏部浩太
今回、初めて本会のような合宿形式での会に参加しました。研究者としてこの業界に入ってから 4 年弱経ちましたが、コロナの影響によりその 4 年のうち 2 年間はオンラインでの学会や懇親会にしか参加したことがありませんでした。そのため、顔を合わせて発表を聞いたり議論したりする機会がなかなかなく、学生間のネットワーキングの機会も限られていたことから横との繋がりがありませんでした。今年になってようやくコロナ感染の拡大が多少収まりつつあるため、対面形式での学会が増えてきました。それにより、多少ながらコミュニティーを築くことができつつありました。その絶好のタイミングに「NGS 発生生物学現場の会 2022」が開催されると聞き、迷うことなく参加をすることに決めました。参加前はどのような方々いるのか硬い感じの会なのかなど不安なところがありました。実際に参加をしてみると、参加者の中には NGS に触れていないビギナーの方から上級者の方々まで幅広くいました。私は NGS に触れてはきた中堅レベルであったため、学んだり多少教えたりする立ち位置にあり様々な点でとても私自身にとってプラスになる会でした。講演の中には企業の方がいらっしゃり、企業側はどのようなことを研究者に求めているのか、企業での研究はどう進めていくのかなど普段では聞くことのできない貴重なお話を聞くことができました。また、参加者の方々と一緒にいる時間が長い分、通常の学会より議論等ができる時間を長くとることができました。それにより、普段の学会では議論できていなかった事細かいところまで議論することができ、自身の研究に関してもっと勉強や知識をつけなければならないと再度実感させてもらいました。また、修士や博士の学生だけでなく他大学・研究機関の先生方とのコミュニティーも多少なりとも築くことができました。さらに、NGS を扱われてきた先生や先輩研究者の方々がはじめて NGS に触れる際に、どこで苦労をしてきたのかなどこれまでのキャリアのお話を聞くことができとても有意義な時間を過ごすことができました。これらの点で、合宿形式の会ならではの雰囲気やコミュニティー作りを経験することができるとても良い会であり、参加して本当に良かったです。来年度以降にもこのような会が開催されるようであれば、是非とも参加したいです。