2021.05.19

発生生物学会誌に見る日本発生生物学会の設立

2017年に学会長であった上野直人さんが発生生物学会の第50回大会の大会長を務められた。その大会では、法人化へ向けた本格的な議論がされた。上野さんは、50回大会を機に年長の会員にインタビューして第一回大会の様子を調べられていた。私は、幹事長として発生生物学会の50年の歴史を資料からたどった。その際に大変参考になったのがインフォメーションサーキューラーであった。インフォメーションサーキュラーの第55号に立教大の織田秀実さんが、発生生物学会の設立総会を振り返る記事を投稿されており、その記事の中に発生生物学会の発起人の趣意書が記載されていた。一方で発生生物学会としての正式な記録は、当時の学会誌であった発生生物学会誌第22号(旧名が実験形態学誌であり、号数は引き継がれた)にみられる。保管されている図書館は少なく、本号は荒木功人さんにお願いして岩手大学の図書館から入手することができた。日本発生生物学会第1回大会要旨、日本発生生物学会設立記念講演会要旨、学会設立までの経緯に加え、日本発生生物学会会則が収められている。
基礎生物学研究所・藤森俊彦