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ナメクジウオ類新規sox遺伝子、BbsoxC


池永 薫1  Peijun Zhang2  安井 金也1

熊大・発医研セ・系統発生1,中国科学院・海洋研・開放実験室2


ナメクジウオ類の内胚葉マーカー遺伝子を得るため、ヒガシナメクジウオsox17のクローニ ングを試みた。アフリカツメガエルXsox17αのHMGボックス断片をプローブにして、前期原腸胚由来のc DNAライブラリーをスクリーニングした。得られたヒガシナメクジウオsox遺伝子をプローブにして再度スクリー ニングを行った。その結果、15のsoxクローンを得たが、すべて同一遺伝子由来であった。このクローンについ て、系統解析と発現解析を行った。単離した遺伝子は、既に報告されているフロリダナメクジウオのAmphiS ox1/2/3とは、HMGドメインのアミノ酸レベルで64%、Xsox17αとは57%、脊椎動物のSoxCグループ とは80%以上の類似性を示すことから、BbsoxCと呼ぶことにした。BbsoxCの発現は、初め中期 原腸胚において、原口唇と陥入する原腸にみられた。中期原腸胚では原腸背側の広い範囲および原口唇で 発現するとともに、新たに予定神経板領域の前方半分で発現した。このパターンは前期神経胚まで継続した。 中期神経胚では神経板の両側および前端と後方1/4の領域に強く発現し、原腸の前端と後端でも発現が見ら れた。発生の進行に伴って発現領域は縮小し、後期神経胚では神経索前端と左側の側憩室で発現した。幼生 期に入ると前方で左側特異的な発現が認められ、48時間幼生ではすべての発現が消失した。BbsoxCAmphiSox1/2/3とほぼ同時に発現するが、予定神経板領域の前方で発現して後方で発現しない点や 、原腸での発現も見られる点が異なる。また予定神経板領域の後方で発現するBbwnt7によって、後期 原腸胚の予定神経板領域に前後2つの領域が確認できる。BbsoxCは初期原腸で発現するが継続した 発現は見られず、内胚葉マーカーとしては不適であるが、初期中枢神経系前方のマーカーとなり得る。


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