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新規核因子NFREDのクローニングと機能解析


上野 将也1  天野 重豊1  孔 令宇1  北村 敬一郎2  佐々 壽浩2  細野 隆次2  高倉 伸幸1,3

金大・がん研1,金大・医2,科技団・さきがけ3


幹細胞を用いる再生医療の実現には幹細胞機能を司る分子基盤の解明が重要である。我々は未 だ試験管内での未分化性の維持や増殖誘導が困難な造血幹細胞の自己複製能の分子基盤の解明を試みて いる。我々はマウスの骨髄の造血幹細胞画分と成熟血球細胞画分とのサブトラクション法を実施し造血幹細 胞画分に特異的に発現する新規核因子NFREDを単離した。NFREDは成体では骨髄や精巣など 幹細胞システムが恒常的に行なわれている臓器に特異的に発現しており、胚では様々な組織で発現していた 。NFREDは異種間で高度に保存されており、今回線虫を用いて生体内でのNFREDの機能を解 析した。線虫ではNFREDは胚に特異的に発現しており、RNAi法によりNFREDの機能を抑制す ると全ての胚の発生が早期に停止した。RNAi法を施した胚では細胞分裂に伴う染色体分配が不均等で、これ は最初の卵割から観察された。従ってNFREDは未分化細胞の染色体分配に必須であることが示唆さ れた。


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