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トランスジェニックコオロギ作製法の開発


新明 洋平  廣瀬 歩美  三戸 太郎  宮脇 克行  張 紅杰  更科 功  大内 淑代  野地 澄晴

徳島大・工・生物


我々は、昆虫類に見られる多様な形態形成を生み出すメカニズムを分子レベルで解明することを 目的とし、フタホシコオロギを用いて形態形成に関与する遺伝子の機能解析を行っている。こうした研究を行う 上で、トランスジェニック個体作製の技術は必須である。 そこでDNA型トランスポゾンを用いてトランスジェニックコオロギ作製を試みた。最初に、コオロギの細胞質ア クチンプロモーターをヘルパープラスミドのプロモーターとし切り出し活性検定を行った。その結果、piggyB ac、Minosどちらのトランスポゾンにおいても産卵72時間後から正確な切り出し活性が検出された。一方、 トランスポゼースをコードするRNAヘルパーを用いて切り出し活性検定を行った。その結果、産卵後12時間後 から正確な切り出し活性が検出された。そこで、EGFP遺伝子を用いた一過性発現系によりコオロギ胚におけ るアクチンプロモーターとCapped RNAの性質を比較した。その結果、actin-EGFP プラスミドをインジェクションした場合では卵黄細胞にのみEGFP蛍光が検出されたのに対し、GFPmRNAでは 特に胚帯細胞において強い蛍光が観察された。これらの結果から、アクチンプロモーターよりもRNAへルパー を用いた方がより効果的にトランスポゼースを発現させることができると考えられた。そこで、piggyBac トランスポゼースをコードするRNAヘルパーとactin- EGFPを持つドナープラスミドを共移入した。254個体にインジェクションを行った結果、58個体が正常に発生し た。その内、15個体において局所的に、3個体において胚体全域にEGFP蛍光が観察できた。 以上の結果は、piggyBac、Minosが有用な遺伝子ベクターあり、RNAヘルパーを用いてトランスジェニッ クコオロギを作製法できる可能性を強く示唆する。


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