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δEF1/SIP1二重ノックアウトマウスを用いたzfhx1(δEF1/SIP1)ファミリー転写制 御因子の機能における類似と相違の研究


三好 智也  丸橋 光次  安見 孝広  近藤 寿人  東 雄二郎

阪大・院・生命機能


δEF1とSIP1はzfhx1ファミリーに属するDNA結合タンパク質である。両タンパク質ともCACCT配 列に結合するZnフィンガーをN末とC末に2つ、中央にはホメオドメインを持ち、類似した転写抑制活性を有する 。私達はδEF1とSIP1が胚発生においてどのように使い分けられているか、あるいは役割を共有することがあ るのかということを明らかにするために、δEF1/SIP1二重ノックアウト(KO)マウスを作製しδ EF1SIP1それぞれ単独のKOマウスの表現型と比較した。
δEF1SIP1の発現パターンと活性に関して以下のようなケースを想定した。
(1)δEF1SIP1が同じ組織で発現され、それらの因子が類似した活性を持つケース
(2)δEF1SIP1が同じ組織で発現され、それらの因子が異なった活性を持つケース
(3)δEF1SIP1の片方のみが一つの組織で発現されるケース
(4)相互作用が予想される隣接した組織でδEF1SIP1が発現されているケース
δEF1SIP1単独のKOでは正常だがδEF1/SIP1二重KOマウスで新たに表現型 が現れた組織があった。発現パターンとの対応を考えるとこれらは上の(1)、(4)のケースに当てはまると考えら れる。またδEF1のみを発現する皮筋節、SIP1のみを発現する水晶体は(3)のケースに当てはま る。
δEF1/SIP1二重KOマウスからは(2)のケースに対応する組織は明らかにならなかった。しかし δEF1とSIP1によって正と負の逆の発現制御を受ける遺伝子があることがDNAマイクロアレイによって明らか となった。これらの遺伝子の発現とδEF1SIP1の発現パターンは重なっており、マウス胚発生 過程においてδEF1とSIP1が異なった転写活性を持っている可能性がある。現在δEF1/SIP1二 重KOマウスで新たに現れた表現型について解析を行っている。


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