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ショウジョウバエ生殖幹細胞の細胞培養下での分化誘導


山口 隆史1  仁木 雄三1  Mahowald,A.P.2

茨大・院理工・自然1,Stanford Univ.Sch.Med2


キイロショウジョウバエ成虫の卵巣には、およそ30個の生殖幹細胞が存在する。生殖幹細胞の 分裂によって生じた2個の娘細胞のうち、片方の細胞はself- renewalによって再び生殖幹細胞となり、もう一方の細胞は卵母細胞へと分化する。卵巣腫瘍化突然変異体 bag-of- marbles(bam)では、生殖幹細胞からシストブラストへの分化が起こらず、生殖幹細胞が異常増殖する(Mc Kearin and Spradling, 1990)。
昨年の大会で、我々は、(1)3齢幼虫期以降に正常なbam遺伝子を強制発現させるとbam生殖幹 細胞は正常に卵形成が進行すること、(2)羽化後30日以降でもbam生殖幹細胞は分化能を有している ことを示した。次に、bam生殖幹細胞を細胞培養し、様々な条件下で分化させることを試みたが、bam 生殖幹細胞のみ、さらには、卵巣を器官培養しても、卵形成を進行させることが出来なかった。このことは 、卵巣以外の因子が、bam生殖幹細胞の分化に必要である可能性を示唆している。
そこで、今回、我々は培養培地に幼若ホルモンやエクダイソンなどを添加、あるいは、3齢幼虫期の生殖巣から 樹立された生殖巣性中胚葉性細胞との共培養などにより、bam生殖幹細胞が分化するかどうかを調べ ている。


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