○児玉 達治1 仁木 雄三1 山本 雅敏2 Mahowald.A.P3
茨大・院理・自然1,京都工繊大・ショウジョウバエセンター2,Stanford Univ. Sch. Med3
ショウジョウバエでは幼虫期に生殖系細胞の分裂や分化様式が、雌雄で異なることが知られてい
る。分裂様式では、雄の始原生殖細胞は、雌より分裂回数が多い。また幼虫期の雌において、卵原細胞は幹
細胞として確立していないが、雄では、既に一齢幼虫で幹細胞として確立している。幼虫の精巣の先端部には
頂細胞塊と呼ばれる部域があり、5から9個の生殖幹細胞が存在している。生殖幹細胞は分裂を繰り返し、一方
の娘細胞は、再び生殖幹細胞になるが、他方は第一次、第二次精原細胞を経て、減数分裂を行い64個の精細
胞へと分化する。
我々は、生殖系列細胞の分裂・分化における雌雄による違いなどを明らかにするため、発生各時期における
精巣や雄生殖系列細胞の培養を行っている。従来、成虫の精巣を培養すると、精原細胞が精子に分化するこ
とが知られていた。興味深いことに、今回の培養条件下では、三齢後期の幼虫の精巣でも、自立的に精子形
成が行われることが明らかになった。現在は、様々な培養条件下で生殖幹細胞の生存や分裂を促進できるどう
か調べている。さらに、雄生殖幹細胞の分化を抑制する突然変異を用いて、幹細胞だけの培養化を試みてい
る。
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