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Xenopus tropicalis生殖細胞質と予定始原生殖細胞の追跡


関崎 裕幸1  高橋 秀治2  種子島 幸祐2  浅島 誠2,3

東大・院理・生物科学1,東大・院・総合・生命2,SORST3


生殖細胞は生命体の遺伝情報を次世代に継代し、種における遺伝的多様性を確保するために極 めて重要な細胞である。アフリカツメガエル(Xenopus)においては、生殖細胞は母性因子である生殖細 胞質(germ plasm)を含む予定始原生殖細胞(presumptive primordial germ cell: pPGC)から分化する事がわかっている。近年、偽4倍体(2n=36)のXenopus laevisX. laevis)に比べ半数の2倍体(2n=20)であり、生活環も短い亜種であるXenopus tropicalis.(X. tropicalis)がその遺伝的解析における有用性から注目を浴び始めている。しかし、X. tropicalisにおける生殖細胞系列の発生様式はほとんど知られていない。 本研究では、X. tropicalis胚中のgerm plasm とpPGCを特異的に追跡するために、X. tropicalis cDNA library(st. 10-12)からX. tropicalis DAZ-like geneXtdazl)をクローニングし、全長配列を決定した。XtdazlX. laevisXdazlと比較するとアミノ酸レベルで75%、DNAレベルで61%の相同性があり、DAZ familyに特有のDAZ-motifとRNP-domainが存在する。Stage-PCRによりXtdazl mRNAの時期的発現を調べた結果、X. tropicalis胚において(未)受精卵から初期幼生期まで存在している事を確認できた。Whole mount in situ hybridizationによりXtdazl mRNAの空間的発現を追跡した結果、今までの知見でわかっているgerm plasmとpPGCの局在とXtdazl mRNAの発現は類似していた。これらより、Xtdazl mRNAはX. tropicalis のgerm plasmとpPGCに特異的に発現すると言えるため、X. tropicalisの生殖細胞系列を追跡する有効な遺伝子マーカーになると示唆される。


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