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アフリカツメガエル予定始原生殖細胞の内胚葉細胞塊中の移動の機構


西海 史子  池西 厚之

大阪市大・院理・生物


アフリカツメガエルでは受精卵の植物極表層に局在する生殖質と呼ばれる特別な細胞質を卵割 の結果持つようになった細胞、予定始原生殖細胞(presumptive PGC, pPGC)が生殖細胞の前駆細胞で、原腸胚期から幼生期にかけて内胚葉細胞塊中を移動して、腸間膜を通って 生殖隆起に移動すると考えられている。これまで、腸間膜から生殖隆起への移動の機構は研究されているが 、内胚葉細胞塊中の移動に関しては、発生の進行と共にpPGCの出現位置が変化することから推測されてい るだけで、どの発生段階までは受動的な移動で、どの段階から能動的に移動するのか、また、どのような機構 で移動するのかについては不明である。 本研究では、32細胞期胚の生殖質を持つ、4細胞 (germ plasm- bearing cell, GPBC) のうちの一つの細胞にトレーサーのFDLを注射し、さまざまな発生段階で胚を固定し、生殖質に局在するXVL G1タンパク質と特異的に反応する2L- 13抗体を用いてFDLで標識されたpPGCを同定した。同じGPBCから生じ、FDLで標識された体細胞との位置関 係から、1) pPGCの移動が受動的であるか能動的であるか、2) 能動的な移動がどのような機構によるのかを免疫細胞学的手法を用いて明らかにした。 卵割期から神経胚期 (stage 23) までは標識されたpPGCは常にFDLで標識された体細胞、主として内胚葉細胞、とクラスターを形成しており、p PGCにF- アクチンが見られないことから、pPGCの移動は形態形成運動に伴う受動的な移動と考えられる。対照的にsta ge 24以降の胚では、標識されたpPGCが標識された体細胞のクラスターから離れた位置、内胚葉細胞塊の側方や 背側部に見られることや、pPGCの細胞膜直下にF- アクチンが見られるようになることから、能動的な移動をしていると考えられる。


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