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少数の同定された運動神経だけで遺伝子を異所発現させることのできるショウジョウバエGAL 4系統の発現パターンの解析


滝沢 永治  辻村 秀信

東京農工大・発生生物学


ショウジョウバエ幼虫の腹部体節では半体節に30?40個存在する運動神経が、神経節内で介在 神経からの神経結合を受けるとともに、末梢に軸索をのばし30本の筋肉を支配している。この運動神経のつく る神経回路、すなわち、中枢神経系内での樹状突起パターンや末梢での軸索突起パターンの形成に働くいく つかの分子がこれまでの研究で報告されているが、この研究をさらに推進するには、少数の同定された運動 神経だけで遺伝子の異所発現を行うことのできる系統の開発が不可欠である。われわれは、腹部片体節で、2 個あるい4個の運動神経だけで遺伝子発現するGAL4系統を発見し、その特徴を解析した。レポータ遺伝子m CD8::GFPを発現させて解析したところ、この系統では、腹部第1?4体節では各体節に4個、すなわち、背側同 側に1個、腹側反対側に1個、側方に2個の運動神経が染色された。また、腹部5?7体節では各体節に2個、 すなわち、背側同側に1個、腹側反対側に1個の運動神経が染色された。これらの運動神経の筋肉支配のパタ ーンを解析したところ、背側同側の運動神経は胚の神経系で記載されているUmotoneuronの1つで、腹側反対 側の運動神経はRP5であることが分かった。現在、胚期から3令幼虫期までの発現パターンを追跡するととも に、各運動神経の樹状突起パターンの解析、いくつかの遺伝子の異所発現による突起パターンへの影響の解 析を行っているのでその結果を報告する。


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