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ゼブラフィッシュ中枢神経系におけるグループB sox遺伝子の発現解析


奥田 雄一  依田 宏樹  近藤 寿人  蒲池 雄介

阪大・院・生命機能


Sox遺伝子は、HMGドメインを持つ転写制御因子をコードするが、そのうちグループBに属 する遺伝子は神経誘導や中枢神経系(CNS)の領域化において重要な役割を果たすと考えられる。Sox2 は初期胚において、pan-neural markerとして用いられ、また、他のグループB遺伝子も互いに重なり合いを持ちながら、領域特異的な発現を 示す。また、このグループB SOXタンパク質はさらにB1(転写活性化能を持つ)とB2(転写抑制能を持つ)サブグループに分けられる。
我々はゼブラフィッシュの生物学的特性を利用して、sox遺伝子の機能解析を行うため、まずゼブラフィ ッシュsox遺伝子を単離し、発現パターンの解析を行った。ゼブラフィッシュ24時間胚のcDNAライブラリ ーを網羅的にスクリーニングすることにより、グループB1に属するsox1a, sox1b, sox2, sox3, sox19, sox31とグループB2に属するsox21a, sox21bを得た。このうち、sox19, sox31はゼブラフィッシュでのみ確認されている遺伝子である。
グループB sox遺伝子はsphere stageで活性化され、発生24時間後では、CNSと頭部プラコードで発現が見られる。ゼブラフィッシュのCNSにお いてはsox2よりも早くsox19が活性化され、初期のCNSで広く発現が見られる。これらのsox遺伝 子は発生が進むにつれて、ある領域から他の領域へと重なり合いながら時間的に変化する特異的な発現パタ ーンを示す。その発現パターンは、個々のsox遺伝子についてみてみると、必ずしもニワトリやマウスと は共通していないので、メンバーごとの機能的な割り当ては必ずしも保存されてはいないかもしれない。しか し、サブグループ内ではタンパク質の構造や調節機能は高く保存されているので、サブグループ全体としての 機能は動物種に関わらず同じではないかと考えられる。初期発生におけるグループB sox遺伝子の機能の解析は現在進行中である。


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