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マウスOtx2遺伝子の前方神経外胚葉特異的な発現を制御する転写因子の同定


高崎 延佳1  黒川 大輔1  橋本 香子1  中山 里果2  中尾 和貴2  木村(吉田) 千春3  松尾 勲3  相澤 慎一1

理研・CDB・ボディプラン1,理研・CDB・変異マウス2,理研・CDB・ヘッド オーガナイザー3


Otx2遺伝子のmutantマウスの解析から、Otx2遺伝子が頭部形成において重要な役割を担ってい ることは明らかである。マウスの初期発生におけるOtx2遺伝子の転写は、E3.5日胚のinner cell massでの弱い発現から開始される。その後の胚発生にともない、Otx2の発現はepiblast, visceral endodermと続き、E7.8日胚のhead foldにおいて、Otx2の発現は三つの胚葉で観察することができる。我々は特に外胚葉で発現するOtx2遺伝子 の機能を明らかにするために、Otx2の外胚葉での発現を制御するcis- elementの解析をトランスジェニックマウスを用いて行ってきた。その結果、Otx2遺伝子の上流、下流域のおよ そ100kbpの遠位な領域に、Otx2の様々な外胚葉での発現を制御するcis- elementが散在していることが明らかになった。その中で、epiblastおよびanterior neuroectodermでの発現をつかさどるcis- elementはOtx2遺伝子翻訳開始点から5'上流に92kbp離れた2.3kbpの領域に存在し、特にanterior neuroectodermのcis- elementは2.3kbp内の165bpの領域に限定することに成功した。更に165bpの塩基配列にmutationを入れ、Otx2 遺伝子のanterior neuroectodermの発現を詳細に調べた結果、既知の転写因子の結合配列のない75bpが重要であることが示さ れた。そこで75bpのDNA配列を基にYeast one hybridスクリーニングを試みた結果、既知および未知のDNA結合タンパクの複数が75bp内の特定の塩基配列 に結合してOtx2遺伝子のanterior neuroectodermでの発現を制御している可能性が示されてきた。


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