○山田 成宏1 堀田 耕司2 佐藤 矩行3,4 上野 直人1 高橋 弘樹1,4
基生研・形態形成1,遺伝研・CIB- DDBJ2,京都大・院理・動物3,JST・CREST4
T-box DNA結合ドメインをもつBrachyury は、動物種を超えて脊索形成過程に重要な働きをもつ転写因子である。我々は、カタユウレイボヤからBrac hyury 遺伝子によって制御され脊索特異的に発現する20数種類の遺伝子を同定した(Hotta et al .,2000)。これらの下流遺伝子産物の脊索細胞内での局在を知ることは、脊索形成におけるこれら遺伝子の機 能を知 る上で重要であると考えられる。 そこで、20数種類のBrachyury 標的遺伝子産物それぞれとEGFPとの融合タンパク質を、Brachyury 遺伝子のプロモーター制御下で脊索細胞特異的に発現させるコンストラクトを作製した。このコンストラクトをエ レクトロポレーションによりホヤ胚へ導入し、脊索細胞内での各遺伝子産物の細胞内局在を蛍光観察によって 調べた。EGFP融合タンパク質の観察により、それぞれの脊索特異的Brachyury 標的因子の局在は、脊索細胞の細胞質、細胞膜、核などに観察された。興味深いことに、Ci-fibrn(fibrinogen like protein)は、脊索細胞外に分泌されていた。Ci-trop(tropomyosin like protein)は、脊索細胞内で腹測に強く局在し、Ci-ERMは、細胞膜に局在していた。また、Ci-cdc45,Ci- Noto7は、脊索細胞の核に局在しているのが明らかになった。脊索形成過程の各発生ステージにおける細胞 内局在についても合わせて報告する。
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