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Notchシグナリングと共に成虫原基決定転換に関わる遺伝子の網羅的探索


勝山 朋紀1  菅原 知1  大島 吉輝1  相垣 敏郎2  倉田 祥一朗1

東北大・院薬1,都立大・院理2


これまでに我々は, ショウジョウバエ複眼原基においてNotchシグナリングの活性化と共に, そこで発現している遺伝子発現の状況を操作することで, 複眼を触角や翅, 肢といった別の成虫器官に改変できることを明らかにしている.例えば, 複眼原基でNotchシグナリングを活性化する際にホメオティック遺伝子 Antennapediaを人為的に発現させると, 複眼を翅に改変できる.そして, この系を用いてNotchシグナリングと共に働き, 成虫器官のアイデンティティー決定に関わる遺伝子を網羅的に探索する系を確立している.本実験系は, 酵母の転写活性化因子GAL4のターゲット配列UASをゲノム上にランダムに挿入した系統(GS系統)を用いた, GAL4依存の機能獲得型変異体のスクリーニングであり, さらに表現型(複眼の代わりに誘導される器官)を基に判断するため, 器官アイデンティティーの決定に重要な役割を果たしている遺伝子を直接同定することが可能である.
これまでに機能獲得型変異体9682系統のスクリーニングを行い, 複眼から触角, 翅, あるいは肢へと改変される系統をそれぞれ31, 3, 14系統ずつ得た.現在, 個々の系統における機能遺伝子の同定, 及び機能解析を行うと共に, 20000系統を目標にスクリーニングを継続している.


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