[2P015]

X. tropicalis nodal関連遺伝子Xtnr3はpro- regionを介してBMPを制御する


原本 悦和1  種子島 幸祐1  高橋 秀治1  小沼 泰子1  関崎 裕幸2  浅島 誠1,3

東大・院・総合・生命1,東大・院理・生物科学2,SORST (JST)3


TGF-β superfamilyに属するnodal及びその関連遺伝子は中内胚葉形成、左右軸形成、前後軸形成に関与する など初期発生において重要な役割を担っていることが知られている。Xenopus laevis (X. laevis) におけるnodal関連遺伝子(Xnr1- Xnr6)のうち、Xnr3は中胚葉誘導能をもたず神経誘導能をもつなど興味深い特徴を有しているが その機能メカニズムについては不明な点が多い。
我々はX. laevisの近縁種Xenopus tropicalis (X. tropicalis) においてXnr3の相同遺伝子Xtnr3を3種類クローニングした(2002 日本発生生物学会発表)。Xtnr3の発現パターンおよび過剰発現による表現型はX. laevisにおけるXnr3とほぼ同じである。X. tropicalisは二倍体ゲノムをもち、偽四倍体であるX. laevisにおいて欠如していた遺伝学的解析が可能な両生類として注目を集めている。ゲノミックサザンハイ ブリダイゼーション法による解析をおこなった結果、Xtnr3はゲノム中に複数コピー存在していることが 示された。X. tropicalisのゲノム中で遺伝子重複が起こっていることはX. tropicalisを用いた解析を行う上で重要なインフォメーションになると考えられる。
スクリーニングの過程でXtnr3のpro- regionの一部をコードするクローンが得られた。このクローンは全長Xtnr3と異なり頭部の縮小や突起物 を形成する能力は見られないが、全長Xtnr3と同様に腹側帯域での過剰発現は二次軸誘導を引き起こし 、アニマルキャップにおいて神経誘導活性及びBMP阻害活性を持つことがわかった。これらの結果からXtnr 3によるBMPの阻害にはpro-regionが重要であることが示唆された。


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