[2P014]

XantivinはEGF-CFC遺伝子の活性を抑制し前後軸を制御する。


種子島 幸祐1  原本 悦和1  横田 千夏1,3  高橋 秀治1,4  浅島 誠1,2

東大・院・総合・生命1,SORST project, Japan Science and Technology Corporation2,Division of Devlopmental Biology, Children's Hospital Medical Center Cincinnati3,Department of Cell Biology, Vanderbilt University School of Medicine4


TGF-β superfamilyに属する遺伝子であるlefty/ antivinとその関連遺伝子は、ゼブラフィッシュ、マウス、ツメガエル、ニワトリでクローニングされており、 脊椎動物間で保存されている遺伝子である。これらの遺伝子は左右軸形成、中胚葉形成においてTGF-β シグナルのフィードバックインヒビターとして働いていることが知られている。これまで我々はアクチビン応答 性の遺伝子を探索するスクリーニングにおいて、ツメガエルにおけるlefty/antivin 関連遺伝子Xantivinをクローニングし、解析をすすめてきた。
今回我々は、モルフォリノアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いたXantivinの機能欠損胚の解析とX antivinの作用機序に対する解析を行った。Xantivinに対するオリゴヌクレオチドをインジェクションし た胚は、後方化が引き起こされた胚になり、初期胚の遺伝子発現の解析によると、brachyury, chordin, Xnotといった胴尾部オーガナイザーに発現する遺伝子の発現領域が拡大しており、その結果、胚が後 方化したと考えられた。また、この表現型はツメガエルのEGF-CFC遺伝子であるFRL- 1の過剰発現によって引き起こされる表現型とよく似ていたため、EGF- CFC遺伝子とXantivinとの関連についても調べた。その結果、アニマルキャップにおいてXantivinFRL-1によるnodal signalingの増強を抑えることがわかった。さらに、XantivinはFRL- 1やcriptoといったEGF-CFC遺伝子産物と生化学的に結合することから、XantivinはEGF- CFC遺伝子のアンタゴニストとして働くことにより、nodal signalingを制御していることが示唆された。


Page Copyright (C) 日本発生生物学会 All Rights Reserved.