[2P011]

Cerberus/DAN関連分子DanaeはBMPアンタゴニストとして作用する


勝 賢二郎1  辰巳 徳史1  徳森 大輔2  鈴木 厚2  横内 裕二1

熊本大・発生研・パターン形成1,広島大・院理・両生類研2


Cerberus/DAN関連分子群はBMPアンタゴニストにおける主要グループを形成している。 我々はニワトリ胚よりCerberus/DAN遺伝子ファミリーに属するDanaeを同定し、発生過程におけ る機能解析を行っている。これまでにDanaeの時間的・空間的な発現パターンや、Danaeの発現 がShhによって誘導されること、Danaeを異所的に発現させることによりCaronteNodalLefty- 1といった左側特異的な遺伝子群の発現を誘導することなどから、ニワトリ胚の左右軸形成過程において、 DanaeがShhシグナルとその下流の左側特異的な遺伝子発現を媒介する分子であることを示唆する結 果を得ている。
今回我々は、Xenopus胚を用いてDanaeのBMPアンタゴニスト作用について検討した。まずXenopus胚の腹側割球にDanaeを注入したところ、背側化した胚が得られた。さらにDanaeを注入した 胚のanimal capでは、anterior dorsal marker(Otx2N- CAM)の発現が誘導された。その際、Bmp2を同時に注入することにより、これらanterior dorsal markerの発現が抑制された。また、Bmp2のみを注入した胚のanimal capでは血球系の分化が生じてαT4- globinが誘導されるが、同時にDanaeを注入することにより、αT4- globinの発現が抑制された。以上のように、Xenopus胚を用いたアッセイ系において、DanaeBmp2は互いの効果を打ち消す作用を持つという結果が得られた。これより、Danaeがin vivoで実際にBMPアンタゴニストとして作用することが強く示唆された。


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