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アフリカツメガエル卵に局在する母性RNAの解析


片岡 研介1  田崎 啓1,2  喜多山 篤2  上野 直人2  渡辺 憲二1  餅井 真1

姫工大・理1,基生研・形態形成2


多くの脊椎動物や無脊椎動物では、卵細胞質の特定の領域に片寄って存在する母性RNAが、そ の後の初期発生に重要な役割を果たす。アフリカツメガエル卵における動- 植物極間のRNAの局在の差異は、生殖系列の決定や、内、中、外、胚葉の決定、背腹の決定などに関わること が知られている。しかし、これらの現象の全容はいまだ解明されていない。 そこで我々は、アフリカツメガエル卵の動- 植物軸に沿って非対称に局在する新規母性RNAの探索を目的とし、8細胞期の植物割球、動物割球のRNAそ れぞれからプローブを合成し、マクロアレイ(約42,000ESTクローンを含む)を用いたdifferential hybridizationによるスクリーニングを行なった。その結果、38遺伝子の転写産物が植物割球に多く含まれると いう結果を得た。この中にはすでに卵の植物半球に局在することが報告されている6遺伝子(VegT, Vg1, Xotx1, Xwnt11, Xdazl, Xpat)が含まれていた。また、その他の遺伝子の多くは、新規遺伝子であった。この38RNAについて、卵に おける局在を確認するために、whole-mount in situ hybridizationを行なったところ、上記の既知6遺伝子とともに、新たに5種(うち4遺伝子が新規)のRNAの局在を 確認した。我々は、それらのRNAを卵における発現パターンから、以下の3つのグループに大別した。1)Veg T mRNAに代表されるように、植物半球で一様に発現するRNA。2)Vg1, Xotx1 mRNAのように植物極先端から勾配を持って発現するRNA。3)Xdazl, Xpat mRNAのように生殖細胞質に発現するRNA。これら3つのグループに含まれる遺伝子はそれぞれのグループ ごとに異なる現象に関わる機能を持つことが期待できる。これらの分子の役割を明らかにするべく、現在解析 を行なっている。


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